非日常はいらない

ふと思った事、頭の片隅にあることを綴って行きます。

キンモクセイの町

お題「好きな街」

 

私の育った町には

やたらと金木犀が植わっていて

 

秋のある時期になれば

電車のドアが開いた瞬間

良い香りが車内いっぱい流れ込んで来るほど。

 

その町で生まれ育った私には

それはごく当たり前の秋の香りだったのだけど

その町を出た今は

あの香りが特別なものとなりました。

 

そろそろあの町に足を運ぼうかな。

私をカタチ作った

わたしの好きな町です。

 

旅に行ってきました。

家に帰って荷解きをしながら、

本当に私は変化が苦手なのだなと再認識する。

 

旅は楽しく刺激的で

あー楽しかったとは思うのだけれど

 

遠方の残り香と

少しの倦怠感をシャワーに流して

現実に戻る準備をします。

いまだにTシャツのタグは切り取って着ています。

体だけは丈夫だ。

その点だけについては母に感謝せざるをえない。

しかし私の幼少期は

自分でも嫌になるくらい色々なことに過敏だった。

 

ネットサーフィンで

Highly Sensitive Person(HSP)という言葉に出会って

色々なことが腑に落ちた。

HSPとは過度に敏感な感じやすい傾向を持つ人のこと。

研究者のホームページにHSP診断がのっています。http://hspjk.life.coocan.jp/index.html

 

しかし目から鱗とはこういうことか。

 

環境の変化が苦手なのも、

寝具は絶対綿じゃないと嫌なのも、

予定が詰まって来ると息苦しくなるのも、

生まれ持ったただの性格なのですね。

 

誰に向って文章を綴るのか。

 

結局のところ、未来の自身に向ってしか

私は文字を綴れないのだと思う。

 

不特定多数の人目にふれる可能性があるというだけで

変にまともな事を言おうと気負ってしまったり

きちんとした文章を書かなければと意気込んだりして

指は、はたりと止まってしまう。

 

そして私の輪郭は妙にぼんやりとしてしまうのだ。

 

恥ずかしくても馬鹿でも

幼稚でめんどくさくても、

そのままの自分で

自分に向い合えたらいいなと思った今日。